ITフリーランス向けのシステム開発に必要なスキル

システムエンジニアに必要なスキル

システムエンジニアには様々なスキルが必要とされる場面が存在します。そもそも、SlerやSE、プログラマなど色々な名称で呼ばれるシステムエンジニアには、役割や作業範囲にも幅があるものです。企業や文化圏が異なれば、その役割や作業範囲も異なってくるものですので、概ね必要だと思われるスキルなどを抽出してみました。

コミュニケーションと考え方に関するスキル

まず必要不可欠なのは、コミュニケーションスキルや企画・計画・提案スキルといったものでしょう。クライアントとなる企業がどのようなシステムを制作したいと考えているのかを正確に尋ね、それに基づいた提案や計画を行っていく必要があります。さらに依頼者に対して専門用語などを使わず、わかりやすい形で説明することも重要です。依頼者との関係を調整するのもシステムエンジニアの仕事の一貫だと言えるでしょう。
また、システム開発の規模にもよりますが、多くのプロジェクトは複数人のチームで進めていくものになるため、チーム帰属能力や協調性といったものも必要になってきます。自分の意見を主張するだけでなく、他人の考えや提案を柔軟に理解し、受け入れていかなければなりません。互いが要望を出し合うことでプロジェクトの成果は広がっていくものです。さらにそもそもシステム開発というのは、業務や経営上の問題を効率よく処理していくために行うものです。その点から考えると問題定義・解決や経営視点のスキルも重要だと言えるでしょう。業務改善や作業の効率化ができなければ、システムを制作する意味がないのです。

技術的なスキル

技術的な話としては、まずはコンピューターのソフトウェアやハードウェア、さらにネットワークやシステム開発に関して、幅広い知識を持っていることが理想でしょう。広い視点から見ることで実際のシステム開発にその知識やスキルを活かす必要があります。ただ特定分野を専門としているプログラマの場合、専門分野について精通していれば問題はないことが多いようです。その場合でも基本的なコンピューターやプログラムの仕組み等については把握しておきたいですね。
さらに、要件定義書や仕様書などの作成もシステムエンジニアには避けられない業務だと言えます。こういった書類を作成するスキルも持っておくと良いでしょう。実際にシステム開発を行う段階では、もちろんプログラミングスキルが必要不可欠です。仕様書や設計書に従って、実際に決められた言語でプログラムを開発していきます。そして開発したプログラムを運用する段階のことを考えると、保守運用スキルも持っておく必要があります。テストやデバッグについてはもちろんのこと、システム自体の運営をするときの保守運用も重要なものなのです。